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カテゴリ:Autism( 2 )

思春期

身長156cm、体重56kg、年齢11歳。
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近づいてきています、思春期。というか、もう突入しています。

自閉症児の思春期は大変だよ~って、ずっと前から言われてきました。すごい話とかもいろいろ聞いてきました。子供の成長って、親としては普通は嬉しいのですけれどアントニーの場合とっても複雑なんですよね。素直に喜べないというか、待ち遠しくないというか...

最近気が付いたことは感情のむらとゆれが激しい事。本来おとなしくてやさしい性格の彼ですが、小さい子に攻撃的になっています。スクールバスで一緒になる子に理由もなく(彼なりに何かの理由はあるのでしょうけれど、外から見る限り、わかりません。)暴力をふるったり。

数週間前、学校で春の発表会がありましたが、彼は反発して参加できず。
近頃寝つきが悪く、機嫌が悪くなって大声を上げて叫んだり、壁に頭を打ち付けたり。
(おかげで、私も主人も寝不足の日が増えています。)
偏食がちになって、今まで好きだったものを食べなくなったり。

そんな感じで最近ちょっと苦労しています。だけど、彼自身が1番大変だと思うんですよね。普通でも思春期って難しい時期なのに、彼の場合自分でどう対処していいかわからない身体や心の変化を受け止めるのに戸惑ってるんじゃないのかなぁ~と。

そこで、ちょっといろいろ対策を考えています。

何か、彼のフラストレーションを上手く発散する手はないか、とか
コミュニケーションを取れるようにもっとセラピーをするべきだろうか、とか
何かスポーツや趣味を持って自己表現できるような機会を作れないものか、とか

夏になると学校も休みになります。7月はサマースクールがありますが、その後はずっとお休み。
彼を連れて外出するのは大変なので、リオとマーカスもあまり遊びに出かけられなくって毎年、8月は憂鬱な月です。
でも、今年は彼にとことん付き合う夏にしようかと思っています。正直なところ、近頃彼に向き合う時間をあまり取っていないので、反省中。今年ならまだ体力的にもなんとかなりそうかな、と。
大変だ~嫌だ~なんて言ってても前には進みませんしね。

頑張ります。

話は変わりますが...
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by satoko_us | 2007-05-10 00:01 | Autism

「Autism Everyday」

ひょんな事から、Sundance Film Festivalのチケットが手に入りました。
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Autism Everyday」という、自閉症児を抱える8家族のドキュメンタリー。見たいとは思っていたものの、内心少しだけ複雑な気持ちでした。身近すぎるテーマって見ていて辛くなる事多いですから。
内容は、各家族が経験を語りながら、それぞれの子供の日常生活を映像で追っていきます。
感情的になって「一度でいいから"Dad"と呼んでほしい。」と涙するお父さん、「僕のお兄さんは何も言わないけど、僕の事を好きなのはわかるよ。」と明るく言いつつも、「でも、普通の一緒に遊べるお兄ちゃんが欲しかったな。」なんていう自閉症の兄を持つ6歳の男の子、「公園で同じ年齢の子供が普通に遊んでいるのに私の娘は地面に転がって泣き叫んでいると、どうして…と思って辛くなるわ。」と語るお母さん。
「買い物に行ってうちの子供の振る舞いに冷たい視線や批判的なことを言われるのはよくある事。どうして自分の子供にちゃんと躾が出来ないんだ。と批判されるのよ。」とは、どの家族も口を揃えて言っていました。
あまりにうちの状況と似ていて、見ながら何度か涙が出ました。

この映画は、実はかなり賛否両論で、非難する人もかなり多いようです。非難の理由は、自己憐憫な親達の態度が見ていて鼻につく、悲観的な部分しか見せていない、自閉症児との生活が問題あるのみと主張されている、など。そして、自閉症の子供と一緒に死のうかと考えた事があると言った母親に対する批判がかなり集まっています。(彼女は自閉症の娘を膝に抱きながらそうカメラに向かって言ってしまったので、娘の気持ちを考えていないと猛批判されてしまっています。しかも、自閉症でないもう一人の娘のことを考えて踏みとどまったとも言ってしまったんで、その点でも怒りの声が。)

ドキュメンタリーであるからには、もっと正確に制作するべきだ、という批判の声を聞いて思いましたが、どんなドキュメンタリーでも本当に正確なドキュメンタリーって、制作不可能なのではないかと。制作側の主観や思想を全く交えないことは無理だと思います。しかも今回のテーマは自閉症ですから、もっとややこしい。自閉症は広汎性障害ですから、ひとくくりでまとめることが出来ません。

確かにこの映画は、自閉症児を抱える家族の浮き沈みの沈み部分を強調しすぎの感があるのは否めません。でも、私個人としては、全く自閉症の事を知らない人やあるいは自閉症と聞くとレインマンのような特別の才能を持っているちょっと変わった子を想像する人が現実的な自閉症児の生活を垣間見るには真実味を持った内容だ、と思いました。
それに、どの親も自閉症の我が子を心から愛していて頑張っている事、ちゃんと伝わりましたし。

自閉症児は現在166人に1人という驚くほどの確立で存在するそうです。
周囲のサポート、福祉システムの見直し、治療と原因の究明など、真剣に取り組んでいく必要があると訴えて映画は締めくくられていました。
現在自閉症の子供達が成人になる頃の社会を想像すると、かなり不安を感じます。映画の中でも語られていましたが、「自分達に何かあったら、この子の世話は誰が見るのか。そう思うと、自分は絶対死ねない。」という気もち、自閉症児を持つ親なら(自閉症に限らず、そのほかの障害を持つ親も同じなのではないかと思いますが。)誰でも感じていると思います。
「その日その日のことだけ考えて、あまり先のことは考えないようにしている。」と述べていた親が(映画で)いましたが、私もそうです。先の事を考えると不安がいっぱい。でもいつまでも避けているわけにはいかないのですよね~
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by satoko_us | 2007-01-30 01:44 | Autism